グリーフは言いようのない深い悲しみのことです。その悲しみから回復していくことがグリーフ・ケアです。
悲嘆回復といいます。グリーフ会と言われる方もいますが、それでは悲しみの中に閉じこもったままになります。
悲しみのトンネルから抜け出すことこそがグリーフ・ケアの役割です。
愛する人を失ない、後戻りが出来ないという状況が遺族の悲しみや苦しみを増幅させていきます。
看病をしていたときに、もっと優しく接していれば、もっと出来ることがあったのではないか。
もう何もできない。遺族の悲しみには様々な後悔の念が付きまといます。
グリーフ・ケアを進めるうえで大事なことは傾聴です。傾聴は読んで字のごとく、耳を傾けて真剣に聴き取るということです。
遺族が振り絞るような声で涙を流しながら悲しみを語る時に、その悲しみを聴きとることが大切です。
「私は貴方の心の声を聴いていますよ」という態度で接することが大切です。
人それぞれに悲しみの形や深さは異なっています。元気づけようとして善意で発された言葉に傷ついてしまうこともあります。
遺族会でのグリーフ・ケアでは医療行為は行いません。
同じく遺族となった方々の中で自分自身の悲しみに向き合いながら、今の辛い気持ちを言葉にして吐き出すこと。
その時間を一緒に過ごしてくれている他の遺族の方の気持ちを聴くことで、辛く悲しいのは自分だけでは無い、ここには同じ悲しみを経験した人たちがいる。
ここには自分の場所があるという気持ちから、いつの日か何かのきっかけで、自分自身で立ち直っていく時が来ます。
その時がいつ来るのかは、一人一人の時間の中でしか図ることは出来ませんが、心からの笑顔が帰ってくる日を信じていますし、そうして笑顔を取り戻された遺族の方と今でも交流を行っています。
今、その出口の見えないトンネルの中で苦しんでいる方へ。私たちと一緒にグリーフ・ケアに参加されませんか。


