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2026年6月

6月, 2026年

17年振返りの喜入

2026/06/07

 今年3月20日~23日の三連休に鹿児島へ行ってきました。鹿児島在住の娘より連絡があり、急きょ行くことになったのです。

 私の夫は2009年9月30日にガンで亡くなり、そして縁あって「がん遺族の会・りんどうの会」に入会しました。そこでは幾度となく鹿児島にまつわる話があり、その中でも夫と最後に旅した鹿児島の話をしてきました。そして今回、急きょ行くことになった3日間に忘れられない出会いがあったのです。

 夫と二人で鹿児島への旅を計画したのは17年まえの春、まさかその年の秋に旅立つなんて想像もつきませんでした。カメラを持ち草花や山の風景を写し自然の中にいるのが好きな夫。開聞岳が見たいと言い車で出発、私にとっては初めての鹿児島旅行でした。道の駅が各地にあって、そこを訪ねながら行くのは楽しみでもありました。

 佐賀を出て、熊本・人吉・えびの高原・霧島神宮そして鹿児島市内へと入ったのは、4月3日でした。翌日宿を出て、指宿への錦江湾沿いの国道を進んでいると、薄い緑色のコンビナートが見えて海に浮かんでいます。巨大で数も沢山あり始めてみる風景に感動しました。その海沿いに道の駅はありました。喜び入ると書いて「喜入」。道の駅喜入です。

 南国風の木々が海風に揺れて濃い緑色、鮮やかな色の花々、コンビナートを眺めながら休憩タイムです。車から折りたたみ椅子・テーブル・カセットコンロ・マグカップ2個。そして夫の手作りの木製の折りたたみスタンド。コーヒーを入れるのは夫。いつもおいしいコーヒーを淹れてくれました。17年経った今でも忘れられない・・・・

 

 そして今年、娘のところに居た私は用件も終わって、翌朝帰る予定でした。娘家族は祖母の家に泊りがけで行くというので、私は念願の「たぬき湯」へ行きたかったのでそこまで送ってもらい別れました。湯が全て温泉という鹿児島の銭湯。思い出がいっぱい詰まった久しぶりのたぬき湯を堪能し中央駅までのバス時間を調べながら、りんどうの会の美穂子さんに「鹿児島に来てます」とラインを送ったら彼女も鹿児島に来ている偶然。その日の午後に行われるグリーフケアサロンを開催するために準備をしているとのことでした。連絡を取り合い、私も参加させて頂くことになったのです。

 すぐさま中央駅へバスで直行し、JR指宿枕崎線で喜入駅で下車してタクシーで浜田クリニックに着きました。クリニックの隣にある建物に案内してもらいました。見たところログハウス調のカフェの雰囲気が漂う、明るくて木の香りがする居心地のいい空間が広がっていました。丁度美穂子さんが紹介をして下さっていました。

 初めてお会いする浜田先生、スタッフの方々、飛び入りの私を温かく迎えて下さり、自然と話が・・胸の内を伝えることが出来て、傾聴のありがたさを改めて感じました。「悲しみが癒える場」と書いて「いえるば」。大切な人を亡くされた方々が辛くなった時、」頑張れない時に気軽に訪れ、自由にくつろいでいただける場所・・・とありました。

 夫と居た道の駅喜入、17年前の春、それから娘たちのこと、次々と情景が浮かんできて、今まさにここにいる私。こうやって訪ねられたご縁、とても胸がいっぱいになり涙が溢れました。「いえるば」を後にして、その夜は美穂子さんのお宅に泊めて頂く事になりました。

 翌3日目は、「道の駅喜入」に行ってみたいとお願いして、再び喜入に。そこから指宿方面にドライブをして、まさに夫と尋ねて以来の鹿児島の旅。グリーフケアの大切さと感謝の気持ちでした。鹿児島にいる娘が「いえるば」に行ってみたいと言ってくれたことで、また良いご縁が繋がっていくのか楽しみが増えてきました。「感謝」

2026/3/20~23  岩永

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