2025年9月
9月, 2025年
別れは来る
2025/09/04朝の情報番組で、『夫や妻と「死別後の人生」皆さんどうしていますか?』というテーマで経験談の募集があり、私の経験も聞いて頂きたくて番組に送っていたコメントが紹介されました。
佐賀県70代男性からのお便り「14年前がんで妻を見送りました。子供たちは独立していて家には私一人、誰もいない家に帰るのが辛くて、居酒屋をはしごし酔いつぶれる日々でした。その後一念発起して「がん遺族会」を立ち上げ、同じ悲しみを経験している方々とふれあい元気を取り戻していきました。今は同じ境遇の女性と出会い同居しています」
放送直後から「あんたのことだよね」という電話やメールを頂き、この時間に意外と多くの方が放送を見ているのだということにも驚きましたが、皆さん方から温かい言葉を頂いたり、亡くなった妻のことを覚えていて下さっていることにも感謝の気持ちで胸が熱くなりました。
私のように病気での別れは生涯生活設計にはありませんが、配偶者との死別は「お前百まで私九九まで」と長寿のご夫婦であってもこの別れは必ず訪れます。やはりどちらかが先に逝くことになります。ある方は「妻が先に逝ったら自分は生きていく術を知らない」と言われていましたが、その日をどの様に迎えるのか。普段から覚悟して生きている方はほとんどいないと思います。いつの日かその日は来るという覚悟を持ち、生きていくための訓練は大切なことだと改めて思いました。