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お知らせ

生き方の選択

2016/01/12
遺族=愛する人を亡くした人
この辛い経験から、がんの終末期をどのように迎えるのかといった話をすることがあります。
 
がんに罹患していることが判明すると、その治療方法が検討され、外科的な処置や、放射線、抗がん剤などの治療が行われます。
しかし転移があったり、再発したりと、悪い方向に向かっていった場合には最後の時を覚悟しなければならなくなってきます。
この時にあなたはどう考えますか?
 
私自身はサバイバーではないので、実際に命がかかっているサバイバーの方々のお気持ちを推し量ることはできませんが
ケアギバーとして、一緒になってその判断をした経験はあります
最後の時をどう過ごすのか
 
ケアギバーもまた、愛する人をなくすことの苦しみを抱え、その後に悲しみと後悔の念を持ち続けて生きていかなくてはなりません。
不謹慎な言葉かもしれませんが、「残された者」として生きて行かなければならない悲しみは、「死んだほうが楽かもしれない」という思いを抱かずにはおられないほど心を苦しめます。
 
それは終末を迎える時の判断や行動に対する後悔の念でもあります。
最後の最後まで諦めることなく治療を続けるのか
緩和ケアで痛み(体だけでなく心も)を和らげて、その時を待つのか
この大きく二つの終末期・・・あなたはどう考えられますか?
 
答えに正解はありません
十人十色、千差万別と人の数だけ答えがあると思います
ただ、私の経験から言えることは
サバイバーと一緒になって、そのことを考えて欲しいということです。
涙を流しながら、死を考える恐怖を乗り越えることです
 
死の選択は、生きることの選択です
 
人は必ず死を迎える時がきます
「早すぎる死」、「天寿を全うした死」、「突然の死」
形は違っても、死なない人はいません
でも、死が訪れるその瞬間まで、人は生きています
そして、がんでの終末は生き方が選択ができるのです
 
生き方の選択
 
私は、妻と真剣にこのことを話しました。
人として美味しい者を食べ、行きたいところに行きたい
身体を痛めつけながら結局は最後を迎えるなんて嫌だ
そういう妻の声を思いを受け止めて、最後まで寄り添うことを覚悟して
そして治療をやめました
 
そして死を迎えた時
悲しみは深く深く心の中にありましたが、後悔の念はあまりありませんでした
私が、遺族の多くに見られる「後悔」といった感情が希薄なのは、きっと妻と真剣に話し合った結果の「死」だったからだと思います。
 
私は、緩和ケアによって最後は本当に助けていただいたと感謝しています。でも、それは私の選択です。
一つだけ言えるのは
サバイバーの方の意識がはっきりしている時に、このことを真剣に話し合って頂きたいということです。

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