りんどうの会~がん患者遺族の会・佐賀~

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妻に捧げるレクイエム=36=

2014/03/27

間に合わなかった息子

一番辛かったのは息子だろうね。

明日は君に会えると思って、羽田空港で最終便を待っている時に

君の訃報を聞くことになってしまったんだね。

どんなにか辛い思いで飛行機に乗ったことだろう

息子の気持ちを思うと言葉が出ない。

そして、それは義兄も同じだったろうな。

名古屋で深夜バスに乗る前に訃報が届いたんだからね

 

判っていたこと

君の死期が近づいていたことは判っていたけど

こんなに早くその時が来るとは思わなかった。

意識が混濁しても、10日から2週間は生きていると聞いたんだ。

だからもう少しは君の傍にいることが出来ると思っていたのに。

妻に捧げるレクイエム=35=

2014/03/24

第2章を始める前に

ある時妻がぽつりと言った言葉があります。それは

「私は貴方によって生かされる」という言葉です。

その時は意味が判らず、聞き返しも出来なかったのですが、

こうやって思い出を綴っていてその意味が判るような気がします。

ここまで、妻との最後の約3年間の思い出を書き綴って来ましたが、

こうやって書き綴っている時には

その時々の妻の顔や息づかいまでもが蘇って来ます。

妻が言っていた「生かされる」という意味ではないのかもしれませんが

ここに記憶として妻は生きているような気がします。

時間が全てを解決するという言葉があります。

いろんな場面でよく使われる言葉です。

周りの方々も「もう一人に慣れたね」と声をかけて下さいます。

しかし、妻を亡くした悲しみは薄らぐことはあっても消えることはありませんし

ましてや慣れることもありません。

遺族の心には、深く悲しい傷が何時までも残っています。

しかし、何時までも悲しんでばかりいるわけにもいきません。

私も生きていかねばなりませんし、

私が悲しんでばかりいたら、妻も辛いと思います。

 

第2章では、妻が亡くなってか一周忌までの、私の思いや出来事を綴っています。

妻に捧げるレクイエム=34=

2014/03/21

その時

電話で直ぐ来るようにと言われて、娘と病室に駆け込んだ。

その時に君は逝った。

まだ声は聞こえるから話しかけて・・と言われたが

君の名前を呼ぶだけで声は出なかった。

君の身体はそこにあるのに、君がいないなんて。

 

午後7時20分(独り言)

何かが起きたんだ、何が起きたんだろう。

茫然として考えがまとまらない。君が死んだ。

その事実がまだ僕の者になっていない。

だって、君の身体はそこにある。

返事も無く呼吸もしていない。何故なんだろう。

君が死んだ。

会場の風景

2014/03/20

昨夜の定例サロンの会場です。

メンバーの方を写真に出す事は出来ませんので

開会前の風景ですが、この様な感じで行なっています。

昨夜は、アイ・スクエアビルでの最後の会でした。

来月からは、新商工ビル(白山)で行ないます。

これは、市民活動プラザが移転する事に伴う移動です

 

昨夜は、新しく入会を希望される方が見学にお見えになりました

 

IMG_0501

3月定例サロン

2014/03/19

今日(水曜日)は、りんどうの会定例サロンの日です。
今回までは、アイ・スクエアビルで行ないます

メンバーとして参加出来る方は、
ガンで身近な方(パートナー、親、子、兄弟姉妹、その他親族や等)を亡くされた遺族の方です。

ガンの種類は問いません。

先ずは、見学にお出掛けください。

妻に捧げるレクイエム=33=

2014/03/18

間に合った娘

29日にお見舞いをする事で子ども達とも打ち合わせていた。

何故か娘は1日早く佐賀に帰って来た。

虫の知らせか娘の感か、

一日早く帰って来た事で、娘は君が生きているうちに面会することが出来た。

君のその時に間に合った。

 

その日の夕方

28日の夕方に娘と病室に行った。

夜には息子も帰って来ることを告げたら

確かに君はうなづいてくれた。

君の声を聞くことは出来なかったけれど、僕の声は届いたんだよね。

でも、それから2時間後に君は帰らぬ人になった。

 

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